「うちの会社でも使える助成金があるはずだけど、種類が多すぎてどれが自社に合うか分からない」
そんな中小企業の経営者・人事労務担当者の方に向けて、令和8年度に活用しやすい助成金を15コース、目的別に厳選してご紹介します。
賃上げ・非正規社員の処遇改善、高齢者の活躍推進、仕事と家庭の両立支援、外国人材の定着、働き方改革まで、幅広いテーマをカバーしています。
気になるコースがあれば、リンク先の詳細記事もあわせてご覧ください。
賃上げ・生産性向上に取り組みたい
業務改善助成金
事業場内の最低賃金を一定額以上引き上げ、設備投資等の生産性向上の取り組みを行った中小企業事業主への助成です。
引き上げ額・対象人数に応じて支給額が変わり、最大600万円が支給されます。
最低賃金の引き上げが続く中、多くの中小企業にとって関わりの深い制度です。

非正規社員の処遇改善・正社員化に取り組みたい
正社員化コース
有期雇用労働者等を正規雇用労働者等へ転換した場合の助成です。
転換前の雇用形態によって支給額が変わり、最大80万円が支給されます。

賃金規定等改定コース
有期雇用労働者等の基本給を定める賃金規定等を3%以上増額改定し、適用した場合の助成です。
賃上げ率に応じて、1人あたり最大7万円が支給されます。

賃金規定等共通化コース
有期雇用労働者等に、正規雇用労働者と共通の賃金規定等を新たに設けた場合の助成です。
1事業所あたり60万円が支給されます。

賞与・退職金制度導入コース
有期雇用労働者等に賞与または退職金制度を新たに設けた場合の助成です。
1事業所あたり40万円(賞与・退職金を同時導入した場合は56万8,000円)が支給されます。

非正規社員の正社員化や処遇改善を後押しするキャリアアップ助成金には、上記で紹介したほかにも障害者正社員化コース・短時間労働者労働時間延長支援コースの2コースがあります。
全6コースの比較は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。

高齢人材に長く活躍してもらいたい
65歳超継続雇用促進コース
65歳超への定年引き上げや、定年制の廃止等を行った場合の助成です。
最大240万円が支給されます。

高年齢者無期雇用転換コース
50歳以上かつ定年年齢未満の有期雇用労働者を無期雇用労働者に転換した場合の助成です。
1人あたり40万円が支給されます。

高年齢者評価制度等雇用管理改善コース
高年齢者向けの評価制度・研修制度等を整備した場合の助成です。
1事業所あたり60万円が支給されます。

高齢人材を対象とした65歳超雇用推進助成金には、上記で紹介した高齢者雇用に関する3つのコースがあります。
3コースの比較は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。

仕事と家庭の両立を支援したい
出生時両立支援コース
男性労働者の育休取得を促進する取り組みへの助成です。最大60万円〜が支給されます。

育児休業等支援コース
育休の取得から復帰までを支援する取り組みへの助成です。最大62万円が支給されます。

介護離職防止支援コース
介護休業の取得や介護両立支援制度の整備等への助成です。コース別で最大60万円が支給されます。

育休中等業務代替支援コース
育休取得者の業務を代替する体制整備への助成です。最大240万円が支給されます。

不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コース
不妊治療・女性の健康課題に配慮した休暇制度整備への助成です。区分ごとに30万円(最大3区分)が支給されます。

仕事と家庭の両立を支援する両立支援助成金には、上記で紹介したほかにも柔軟な働き方選択制度等支援コースがあります。
全6コースの比較は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。

外国人材に長く働いてもらいたい
外国人労働者就労環境整備助成コース
外国人労働者向けの就業規則多言語化や相談体制の整備など、就労環境整備に取り組んだ事業主への助成です。
外国人材の定着を後押しする内容で、最大80万円が支給されます。

働き方改革・長時間労働の是正に取り組みたい
勤務間インターバル導入コース
終業から翌日の始業までに一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル」制度の導入等に取り組んだ中小企業事業主への助成です。
研修や労務管理用ソフトウェアの導入といった取り組みを通じて、最大150万円が支給されます。

まとめ:まずは自社の課題に近いテーマから
15の助成金コースは、それぞれ対象となる取り組みも支給額も異なります。
まずは「賃上げをしたい」「非正規社員を正社員にしたい」「介護と仕事の両立を支援したい」など、自社が今抱えている課題に近いテーマから確認していただくのがおすすめです。
複数の助成金を組み合わせて活用できる場合もあります。「うちの会社で使える助成金を一緒に整理してほしい」「複数のコースを組み合わせて申請したい」といったご相談は、ぜひ当事務所までお気軽にお問い合わせください。

本記事は執筆時点(令和8年度)の公表資料に基づく情報です。助成金の要件・支給額等は、年度改定に限らず随時見直されることがあります。最新情報は厚生労働省公式サイトでご確認いただくか、当事務所までお問い合わせください。

